VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)についてこのページを印刷する - VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)について

2025年5月13日掲載

2019年より静岡県東部地区でVRE(バンコマイシン耐性腸球菌)感染症が急増しています。当院では2020年1月に初めて陽性者が確認されました。一般的にVRE が見つかった方の 9 割以上は無症状病原体保有者であり、発症することは稀ですが、感染症を引き起こすと本来効果があるはずのバンコマイシンという薬剤が効かないため、治療が難渋することがあります。当院ではVREのアウトブレイクを防ぐために、標準予防策の徹底に加え、排泄に関するケアの見直し、汚物処理室やトイレの環境の調整などに注目し感染対策を強化しています。
県東部地域での流行が継続していることや、VREは無症状保菌者の感染拡大が容易に起こることから、国立感染症研究所や東部保健所、近隣施設と連携し、入院時のスクリーニング検査と定期スクリーニング(いずれもハイリスク者限定)を実施しております。ご理解とご協力をお願いいたします。