バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の検出について(第4報)このページを印刷する - バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の検出について(第4報)

2021年3月30日掲載

 3月12日に第3報として報告いたしました当院におけるVREの検出につきまして、その後の経過についてご報告いたします。
 
 3月30日現在、10名VRE保菌陽性者(内2名は3月12日以降の入院時スクリーニングで陽性)が確認されました。該当患者さんにおかれましては、ゾーニングを行った上での専用エリアで原疾患の治療を継続中です。
 
 本菌により感染症を起こされた患者さんはありませんが、東部保健所などの指導の下、VRE保菌陽性入院患者さんのゾーニングの厳格化、環境培養・環境消毒管理の強化、他病棟も含めたスクリーニング検査の徹底をはかり、拡大防止に努めております。
 
 予定の病棟以外への入院になる場合がありますが、術前、術後管理など可能な限り専門病棟のスタッフが助言、お手伝いをし、患者様へ不利益にならないよう努力しています。また、地域的な保菌者の増加が推測されるため、入院時にスクリーニング検査としてVRE培養検査を行わせていただいております。
 
 皆様にはご迷惑をおかけしておりますが、感染拡大を防止するため、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
 
静岡医療センター 院長