放射線科
2024年10月3日掲載
放射線科診療部長 阿部 彰子
放射線科医師には、画像を扱う画像診断を専門にする医師と、放射線治療を専門にする医師とがいます。画像診断専門医は、単純X線写真から最先端画像までの様々な画像診断とIVR(インターベンショナルラジオロジー:画像下治療)を主に担い、放射線治療専門医は放射線を使ったがん治療を専門にしています。放射線診断専門医も放射線治療医も、元々は、放射線専門医として同じ分野を学んでいますので、日々協力して診療にあたっています。 また、放射線部門は、放射線科医師だけでなく、診療放射線技師、そして、看護師、事務員の力で成り立っています。診療放射線技師は、画像診断装置や放射線治療機器を実際に取り扱い、撮影や放射線照射を実行する仕事をしています。看護師や事務員も、患者様が安心して検査や治療を受けていただけるように、日々それぞれに大切な仕事をしています。そのような様々な職種の職員がチーム一丸となり、様々な科の診療に関わる、縁の下の陰の力持ちの役割を担い、患者様を第一に、無駄なく、最も効率のよい、安全な検査、最適な診療を目指して、日々診療にあたっています。
対象疾患・診療内容
当院の放射線科の診療内容は、主に以下のような仕事になります。
画像診断
画像診断 | CT診断 MRI診断 RI診断 血管造影検査 単純X線撮影 造影検査 マンモグラフィー |
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IVR(画像下治療) | CT 下生検 緊急止血術 悪性腫瘍の動注療法、塞栓療法 気管支動注、塞栓術療法 各種ドレナージ |
また当院では、地域(沼津医師会の管轄の沼津市・裾野市・長泉町・清水町)のがん検診も行っていますが、放射線科では、乳がん検診、胃がん検診(バリウム検査)、肺がん検診に関わっています。特に、乳がん検診では、資格を持つ女性医師による診察、女性放射線技師による撮影を行っており、皆様が安心して乳がん検診を受けることができるよう、配慮しております。医師会でのがん検診読影にも携わり、地域の方々の健康促進にも、微力ながら協力をさせていただいています。
聖マリアンナ医科大学や浜松医科大学、順天堂大学静岡病院等の大きな大学病院とも連携し、若い医師の研修も受け入れて、活発な人事交流を行っています。また地域全体で若い医師を教育する目的のため、院外の先生方との画像診断の勉強会も開催しています。夜ではなく、昼休みの時間に、オンライン勉強会を開くなど、働き方改革にも力を入れています。毎年夏には、画像診断に関するセミナーを開き、近隣の開業医の先生にもご参加いただいています。
画像診断管理認証施設について
当院は、(公財)日本医学放射線学会より以下の事項について画像診断管理認証施設の認定を受けています。- 日本磁気共鳴医学会が定める「MRI安全管理に関する事項」
放射線治療
放射線治療 | 局所のがん治療 緩和療法(疼痛管理、麻痺、病的骨折の予防) 【種類】 外部照射(従来の一般的放射線治療、強度変調放射線治療(IMRT)) 内部照射(前立腺がん骨転移に対する塩化ラジウム223注射液を用いる治療) |
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スタッフ紹介
氏名 | 役職 | 専門分野 | 出身大学 |
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阿部 彰子 | 診療部長 | 画像診断専門医 | 名古屋市立大学 |
杉山 彰 | 部長 | 放射線治療専門医 | 三重大学 |
一瀬 あずさ | 医長 | 画像診断専門医 | 東北大学 |
古城 香菜子 | 医師 | 画像診断 | 大分大学 |
大杉 章博 | 医師 | 画像診断 | 浜松医科大学 |
大澤 怜央 | 医師 | 画像診断 | 埼玉医科大学 |