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集中治療部長 小澤 章子(統括診療部長兼任)

集中治療部長 小澤 章子
(統括診療部長兼任)

重症の患者様を収容させていただき、担当科医師だけでなく全病院機能をあげて集学的に治療に当たる部署です。患者様が直接受診する部署ではありませんが、予定された手術を受けられた患者様や、近隣病院様から紹介があった重症救急患者様を収容して治療を行っております。生命の危機にある患者様の生命を大切にし、スタッフ一同全力で救命にあたる所存にございます。平成17年からは新しい病棟に移って、10床の集中治療部としてスタートしました。

対象疾患・診療内容

  1. 大きな手術を受けられた後の患者様
    (心臓、血管、胸ならびにお腹の手術など)
  2. 重症な心臓の病気の患者様(急性心筋梗塞や心不全など)
  3. 肺が悪く、息が吸えない様な患者様(慢性呼吸不全、重症の肺炎など)
  4. 意識がなくなってしまった患者様(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞など)
  5. 集中治療室は人工呼吸器をはじめとする人工臓器治療(透析など)を必要とする患者を治療する場所でもあります。

集中治療部では集中治療を専門とする麻酔科医、循環器治療を専門とする循環器科医を中心に、重症患者治療に欠かせない各専門家が毎朝集合し、患者様にとって一番よいと思われる治療法の検討を行っています。そこに集合する専門家は、各科医師(麻酔科、循環器科、心臓血管外科、外科、脳神経外科、呼吸器、内科など)はじめ看護師、臨床工学士、リハビリテーションの専門家などです。その他薬剤科、栄養部、放射線部はじめとする全病院機能が集中治療部をバックアップしております。


日中夜間は必ず専属の医師(麻酔科医、心臓血管外科医)が集中治療部に常駐し、患者様の安全を監視するとともに、担当医とともに治療や処置にあたっております。また循環器科医も24時間365日体制で診療を行っております。看護師は2床に1人がついて密に看護をさせていただいております。静岡医療センターの集中治療部は10床です。重症度の高い患者様を優先的に収容させていただき、集中治療部での治療が必要なくなった患者様については、引き続き一般病棟で担当医が診療を継続します。


その他

今後、移植医療の推進にも力を入れてゆく所存にございます。また院内感染は当集中治療部においても問題になっておりますが、その発生を最小限に抑えるべく取り組んでおります。


スタッフ紹介

氏名 役職 専門分野 出身大学
小澤 章子 部長
統括診療部長兼任
麻酔一般 北里大学
田邊 潤 副部長
(臨床研究部長)
循環器一般 日本医科大学

診療実績

10床の集中治療部のベッドは平均すると約8床は常に患者様を収容して治療していることになります。平均在室日数は約3日で、非常に回転が早く、患者様が転出していることがわかります。そのほとんどは生存して退室しております。またほぼ毎日、日中、夜間の緊急入室があると同時に日中夜間の臨時退室も一般病棟との良好な連携のもとに行われています。重症患者を収容しておりますので、残念ながら亡くなられる方もいらっしゃります。今後は更に救命率向上に努めて参りたいと思います。2005年度も昨年と同様の実績を積みつつあります。
 

  2005年度 2006年度(4~8月まで)
延入室患者数 2,773人(月平均231.1人) 1,227人(月平均245.4人)
一日平均患者数 7.7人 8.0人
平均在室日数 3.2日 3.4日
緊急入室数(日中) 月平均18.9人 月平均19.4人
夜間緊急入室数 月平均20.7人 月平均20.0人
日中の臨時退室 37件 17件
夜間の臨時退室 17件 9件
死亡者数 47人(月平均3.9人) 24人(月平均4.8人)